青森県の南部と津軽をざっくりとご紹介

青森県

本州の最北端に位置する青森県!その独特の形は見ただけで他県の人も「青森県だ!」とわかるマサカリ型の特徴的な形をしています。

他県の人に青森県のイメージを聞くと「ねぶた祭」や「りんご」や「ホタテ」と言われますが実はまだまだ知られていないこともたくさんあります。

最近ではケンミンショーなどでも青森のことを取り上げてくれて認知度は上がってきていますがまだまだ紹介しきれていない部分が多くあります。

 

津軽地方と南部地方

青森県を大きく二つに分けると「津軽地方」と「南部地方」にわかれます。津軽と南部では方言をはじめ食文化や生活文化もまったく違います。

スポンサーリンク

津軽と南部は仲が悪い?

 

津軽と南部はよく比較されますがもともと南部氏の家臣であった大浦為信(のちに津軽為信)が元亀2年(1571年)のちの南部家当主南部信直の父親である石川高信を討ち取り南部氏から独立を果たしたところに端を発します。

南部氏にとって津軽は裏切り者ということになるわけですが津軽為信はかなりのやり手で激動の戦国時代をしたたかに生き豊臣秀吉の小田原征伐や徳川家康に関ヶ原の戦いに参戦し、大名としての盤石な地位を確立しました。

南部の人にとって津軽為信は主君を裏切った「裏切り者」として、津軽の人にとっては弘前市の弘前文化センター前に銅像があることからわかるように「英雄」として見られています。

その後津軽と南部はいさかいを繰り返し国内最後の戦いの戊辰戦争でも津軽と南部はまたも争うことになります。

そのころからの遺恨かどうかはわかりませんが津軽と南部は仲が悪いといわれています。

津軽弁と南部弁

私は南部地方に住んでいますが同じ青森県人でも本気の津軽弁はわからない部分も正直ありますww

津軽弁

  • 発音が短く歯切れがいい
  • 言葉の抑揚が強く男性的
  • 形で言うと四角とか三角

南部弁

  • ゆるやかな感じ
  • 優しい言葉じりで女性的
  • 形で言うと丸とかだ円

余談ですが細かく分けると下北地方にも下北弁があります。

青森県出身の俳優松山ケンイチ君は下北の出身なので下北弁を話します。

 

津軽と南部気候の違い

青森と言うと雪深いイメージがあると思いますが、豪雪地帯と言われるのは津軽地方の青森市や弘前市のことで南部地方の八戸市の積雪は青森市の1/3ととても少なく同じ日でも津軽と南部では天気が全く違うことがよくあります。

【10万人都市の平均降雪量】
青森市 792cm
弘前市 748cm
札幌市 485cm
富山市 363cm
八戸市 248cm

津軽と南部農作物の違い

青森は一次産業が盛んですが津軽地方と南部地方では得意な農作物も異なります。米やリンゴづくりが盛んなのが津軽平野を要する津軽地方です。

逆に、にんにくやながいも、ごぼうなど根菜類の栽培が盛んなのが南部地方と言われています。

これは夏の気候の影響があるようで夏は津軽地方のほうが天候に恵まれる傾向にあり稲作に向いている点があげられます。

南部地方では夏にオホーツク海から流れる寒流の影響で吹く「ヤマセ」が大きく起因しており、寒さに弱い稲作が発達せず根菜類や小麦などの栽培が多く行わるようになりました。

スポンサーリンク

青森県津軽と南部のおいしい名物

青森県はとにかく食べ物がおいしい!これは自慢できますね!最近ではB級グルメブームで青森のおいしいものを皆さんも知る機会や食べる機会が多いと思いますが津軽と南部のおいしいものをご紹介いたします。

青森生姜味噌おでん

青森市のソウルフード!こんにゃくを中心としたおでんに生姜味噌をつけて食べます!

青森のコンビニでは付け合わせにからしか生姜味噌を選ぶことができるんです!

味噌カレー牛乳ラーメン

その名の通り味噌とカレーと牛乳を入れたラーメンです!味噌にカレーのスパイシーさと牛乳のまろやかさがクセになる味です。

カップ麺も販売されていてこちらも青森のソウルフードと呼ばれており、納豆をトッピングをする進化系もあります。

青森煮干ラーメン

青森煮干ラーメンと一口に言ってもあっさり系とこってり系に分類されます。もともとは煮干を中心とした出汁であっさりだったものが最近は豚骨系スープにこれでもか!

というくらい煮干を投入したこってり系が若者ファンを中心に台頭しています。

青森県人は「朝ラー」なる朝からラーメンを食べる文化が根付いていてこってりとした煮干ラーメンを朝から食すこともしばしば・・・

貝焼味噌

発祥は諸説ありますが江戸時代に津軽地方の漁師がホタテの貝殻を鍋の代わりにして魚の切り身を出汁と味噌で煮たのがはじまりと言われています。

あの青森県の文豪太宰治の代表作「津軽」にも貝焼味噌が出てくるくらい有名なソウルフード

じゃっぱ汁

じゃっぱの意味は「ざっぱ」という意味で魚の内臓やアラを使用し、ネギやニンジン大根を入れて煮た汁。

使用する魚は青森で冬に多く漁獲される鱈や鮭が一般的で、味付けは味噌が多く塩味のものもあります。内臓を使用することでコクのある味が特徴的です。

南部地方のおしいもの

八戸せんべい汁

南部地方はヤマセなどの天候の影響から麦を作る文化が発達しており麦と水と塩で作ったを保存食として利用していました。

そのせんべいをつゆの中に入れて食べるせんべい汁は明治後半から徐々八戸を中心に広がっていったといわれています。

十和田バラ焼き

元々バラ焼きは十和田市のお隣、三沢市が発祥と言われています。

米軍基地があることから戦後の日本では手に入りづらかった牛肉が安価に手に入ったことがバラ焼きが始まった起源と言われています。

三沢市から伝わった十和田市にはバラ焼きを提供する店が多く三沢市よりも多く十和田市のソウルフードフードとして定着しました。

いちご煮

三陸海岸で多くとれるうにとあわびをしようした吸い物でウニの色が野イチゴに似ていることからいちご煮と名付けれらました。

普段から食べるというよりはお客様をもてなす際に食べる料理というです。高級食材を使用していることから県外のファンが多いのが特徴です。

まとめ

青森県は津軽と南部で独自の文化圏を築いてきました。気候や食文化、そして言葉や性格もひとくくりでは説明できないのが青森県の特徴です。

逆に津軽と南部二つの地方が共存している県ということでひとつの県で二つのまったく違う文化を楽しめるということも言える県かもしれませんね。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました